ありとあらゆる産廃があると捜査員を驚かせた豊島の廃棄物。処理開始から10年。ユンボを使っての掘削・選別、乾燥、島からの搬出、直島での溶融処理というプロセスを続けてきました。廃棄物にさまざまなものが混入しているうえ、廃棄物下の汚染土壌が多いために、前処理や溶融自体に困難を抱えています。
溶融炉の2回にわたる小爆発、掘削現場での火災、大雨による汚水の流出、台風による処分場の水没など予想もしていないトラブルが発生しています。

ゴミの下にゴミが

 キャプション

 

国の実態調査で60万トンとされていた廃棄物と汚染土壌は掘削が進むにつれて総量の変更をたびたび余儀なくされました。廃棄物層の下は平坦ではなく穴が掘られ、そこにも大量の廃棄物が埋め込まれていました。廃棄物の有害物質は想定していたよりも深くまで土壌を汚染していました。2012年度末の見直しで処理しなくてはならない廃棄物と土壌の総量は93万8千トンにまで膨れ上がりました。


溶融処理の限界と新たな処理方法

キャプション

 

処理の必要な廃棄物等の総量がおよそ38万トンも残っていることから、直島の溶融炉だけでは調停条項で定められた期限(2016年度末)までに処理しきれなくなり、汚染土壌については福岡県でセメント原料化処理をすることになりました。
新たな処理方法を決めることについては、香川県と住民たちが話し合い、調停条項で定められた溶融・無害化・再利用という基本的な考え方が維持されています。